Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
17年度は,16年度に引き続きある電気機器メーカーを対象に原価企画システムの導入に関与しながら,導入に関する定性的データの収集とシステム導入と本格運用による成果の確認を行った。 原価企画の導入プロセスと本格稼働から得られた成果の詳細については,論文と学会報告(日本会計研究学会九州部会・長崎大学)にまとめ報告した。17年度の成果としては,原価企画の導入プロセスを制度論的パースペクティブに依拠して経時的に記述するにとどまっていた16年度の成果をもとに,本年度では,追加データをもとに,観察した原価企画導入プロセスには,(1)ルール・チェンジ主導型と(2)アクション・チェンジ主導型の二つのイノベーションパターンの存在を発見し,モデル化したことである。 また,本件研究では,定性的なデータの収集だけではなく,原価企画システムの利用者を対象に,これまで,2度にわたって(1回目2003年12月,2回目2004年7月)統計解析を目的としたアンケート調査を実施している。しかし残念ながら,研究対象の会社の社内的な事情から,当初予定していた3度目のアンケートの実施が延期されているが,上記に示した原価企画のイノベーションパターンのモデル化には,これまで実施した定量データの解析が非常に有効であった。 このように,17年度は,これまで継続してきたリサーチサイトでのフィールド調査による定性的データと,2度にわたって収集してきた定量データをつきあわせながら,原価企画のイノベーションに関する2つのパターンをモデル化し,それらを論文と学会報告というかたちでまとめることができた。
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