Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
1.補助金交付内定の通知を受け、5月以降、代表者の内藤は、<(財)切手の博物館>所蔵の、1952〜1960年の記念切手に関する図書・雑誌について、文献複写を依頼し、研究に必要な基礎的情報の整理に着手した。2.資料の収集・整理とあわせて、内藤は、7月に金沢で開催された(財)日本郵趣協会の会員大会に参加し、記念切手研究の現状と問題について報告した。あわせて、現地在住の元郵政省職員らに聞き取り調査を行った。3.研究成果の中間報告として、9月に東京のアジア会館で行われたメディア史研究会においで「1950年代の記念切手政策における"ローカル"と"ナショナル"」と題する研究発表を行った。また、2月には、香港郵学会の開催したアジア国際切手展において上記発表の内容を英語で発表するとともに、アジア諸国との比較した日本の記念切手政策の特色と問題点について、現地の研究者と議論を行った。4.上記のような活動を踏まえ、今年度は、まず1952〜1960年の全記念切手について、個別の情報を網羅したデータベースを、『写楽・ピードロの時代:グリコのおまけが切手だった頃1952-1960』としてまとめ、3月末に日本郵趣出版から刊行する予定である。なお、来年度以降は、1960年代前半の東京オリンピックを中心とした時代についても同様の作業を進め、順次、研究成果を発表していきたいと考えている。
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