Project/Area Number |
15730239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鶴巻 泉子 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 助教授 (70345841)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 国境地域 / EU / アルザス / EU結合 / 国境 / フランス地域 / 越境労働者(「フロンタリエ」) |
Research Abstract |
1 本年度研究の主眼点:国境地域一般とアルザス地域特有の問題を理論的に総括することが本年度の目的であった。今回の現地調査は予定を少々変更し「フロンタリエ(越境通勤者)」に関わる諸組織に重点的に調査を行ったため、国境に関する意識・行為の変容をフロンタリエの問題にもう一度とらえ直して分析することとなった。つまりなぜ越境するのか、越境就業は国境や就業国に関する意識変容やトランスナショナルな空間創出と結びついているといえるかという問題である。 2 理論研究のレビュー:特に「移動」をキーワードに、西側EUで人の移動が進展しないのはなぜかという問題を重視した。プッシュ・プル要因、地域特有の要因と西側EUに特有の要因を個別に理論整理した。 3 現地調査:フロンタリエ互助団体、EU越境雇用網、EU窓口のINFOBEST、フロンタリエ数名(化学・自動車・サービス業)に聞き取り調査を行った。 4 研究成果:移動統計、EU越境地域制度の変容、そして「下から見た」国境・越境通勤の問題を総括した結果、まずEU・国家間・越境地域間の調整の不十分さと真の意味でのトランスナショナルな空間の不在が指摘できる。アルザス側からは越境通勤が日常化し、ドイツやスイス側からは住宅地の購入が進展するのに対し、越境形態の非対称性が固定化するのは、人々の移動目的がまず経済的合理性追求に基づいているためである。他方、移動就業するのはアルザスの非熟練労働者が圧倒的に多く、越境地域に共通の文化資源(「アルザス語」)を利用する一方、就業国への統合意志は低い。人々はナショナルな文化と行動様式を引きずったまま越境するのであって、地域特有の文化・歴史背景が加わることによって、移動を抑制、あるいは越境地域空間の共有を抑制していると考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)