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日本型エコロジーの論理-土地所有についての社会学的考察-

Research Project

Project/Area Number 15730246
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Sociology
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

藤村 美穂  佐賀大学, 農学部, 講師 (60301355)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords資源管理 / 景観 / 山村 / 農山村 / 在地性 / コモンズ
Research Abstract

日本の農山村の土地所有や資源管理について、景観とのかかわりということから考察した。
新しい景観法は、「農山漁村」という景観にまで保全の対象領域が拡張されたことも、その大きな特徴のひとつである。これは、農山漁村の空間を、景観という誰もが利用の主体となり得る資源、すなわち公共の財産として意味づけることによって、制度的な発言力の主体を広げる試みだともいえる。しかしその一方で、そこで暮らす人間たちをも視野にいれるなら、農山村の空間は古くから生産の場としても生活の場としても利用されてきたところであり、それにまつわる慣習的な権利関係が錯綜しているところでもある。したがって、現在や過去のある一定の状態を作為的に保全しようとするなら、資源をめぐるポリティクスが発生することにもなる。ここに、農山漁村の景観保全に固有の問題領域が存在する。
本研究では、阿蘇の草原保全運動を事例としてとりあげ、資源をめぐるポリティクスという視点から、生産領域の景観保全をめぐって何が生じているか、それが地元の人びとにとってどのような経験であるかについて考察した。そして、入会権を固定化し、さらに登記を変えようとしなければならなくなっていること、そこに住んでいるものが、稀少になった資源から得られる価値を自分のものとして資源化することができない現状、草原保全という動きが、地元にとっては、権力をもった「要求」になる危険性があることなどが明らかになった。

Report

(2 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report
  • Research Products

    (4 results)

All 2005 Other

All Book (1 results) Publications (3 results)

  • [Book] 地方からの景観論2005

    • Author(s)
      藤村 美穂(共著)
    • Publisher
      農文協(発表予定)
    • Related Report
      2004 Annual Research Report
  • [Publications] 藤村美穂: "「在地性」の視点から農山村を考える"環境社会学研究. 9. 22-36 (2003)

    • Related Report
      2003 Annual Research Report
  • [Publications] 藤村美穂: "日本の農村-50年間をみすえて:むらの時間"農業と経済. 80-83 (2003)

    • Related Report
      2003 Annual Research Report
  • [Publications] 藤村美穂: "自然とのかけひき-あるヤギ捕り名人の話-"佐賀大学農学部「3号館フィールド年報」. 5. 76-79 (2003)

    • Related Report
      2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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