Project/Area Number |
15730311
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
宮下 敏恵 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40308226)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 感情制御 / 不安 / 悲しみ / 心の居場所 / 感情表出 / 感情表出の制御 / 怒り / 精神的健康 / 対人不安 |
Research Abstract |
不登校、いじめ、学級崩壊など学校場面における児童・生徒の心の問題は増加の一途をたどっている。このような心理的問題は、複雑な要因が絡み合っており、多層構造をもっていると考えられる。特に心理的悩みに大きく関わるとされている、不合理な感情をどのように調整していったらよいのかという点は重要な問題といえるだろう。本研究は、このような心理的悩みの根幹にあると考えられる不合理な感情をどのように調整していったらよいのかという、感情制御の基礎的研究を行った。 悲しい気分の時に悲しい音楽、楽しい音楽を聴かせ、特性不安の違いによりどのように気分が変化するか検討した。その結果、悲しい音楽、楽しい音楽ともに悲しい気分は低下するという結果が得られた。しかし、特性不安の高い群は悲しい音楽を聴いたときに、フラストレーションが低下しないという結果が得られた。特性不安が高いと、イライラを単純に低下させることはできず、感情制御が困難なのではないかと考えられる。 さらに臨床的応用の研究として、児童・生徒は学校場面においてどのような場所で感情を表出しているか、また感情を表出するためにはどのような条件が必要なのか、心の居場所という観点から研究を行った。小学校においては、教室、体育館、図書室などが心の居場所となりやすく、中学校においては、友だちと居るとき、教室、部活、保健室等が心の居場所となりやすいという結果がみられた。また小学校においては、自分が認められることが心の居場所条件として必要であり、中学校においては、気楽に過ごせることが重要であるという結果が得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)