父親・母親における仕事と家庭の多重役割と家族の心理的健康に関する縦断調査
Project/Area Number |
15730319
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry (2005) Seitoku University (2003-2004) |
Principal Investigator |
福丸 由佳 国立精神・神経センター, 社会復帰相談部, 研究員 (10334567)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 多重役割 / 乳幼児 / 父親 / 母親 / 夫婦関係 / 育児休暇 / 育児支援 / 縦断調査 / 父親・母親 / 心理的健康 / 妊娠期 / 経済的満足度 / 家族関係 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、幼児を持つ父母を対象とした縦断調査を実施した。今年度は生後1年時点の3回目調査および2年目時点にあたる4回目調査を行った。3回目の協力者は父親578名、母親690名であった。質問紙の内容は心理的健康(抑うつ、GHQ等)、夫婦関係、性役割観、家事分担比率、親としての意識、子どもの気質など1、2回目と同様の内容に加え、3回目の調査では、育児休暇を中心とする実際の支援の内容や、今後必要と思われる育児支援などについてもたずねている。 本年度の研究実績については、第1回調査(妊娠期)の結果について論文の投稿を終了し(別紙、研究報告に記載)、引き続き第2回調査(生後6ヶ月)の結果について学会発表を行った。特に生後6ヶ月時点での父親の仕事役割の状況と、母親の親としての意識との関連などについて報告している。 また今年度は、第3回調査の結果の分析を開始し、特に父親の育児休暇取得について、該当者に対して電話によるインタビューも行った。父親の育児休暇の取得は、いまだごくわずかであり、制度面や意識面などの要因が複雑に関連していることが示されている。今後はインタビューの結果をさらに詳しく分析して行く予定である。また父親もより具体的な育児支援の必要性を感じている結果も示唆されており、これらを踏まえた広い意味での父親・母親への支援について検討していく。特に第3回調査の結果については、来年度、複数の国際学会でも発表する予定だが、日本の現状を示すとともに、欧米諸国をはじめとする海外の現状についても理解を深め、わが国の現状を踏まえた実践につなげていきたい。 研究費助成は今年度で終了するが、本研究は今後も年に1度のペースで調査を行い、家庭生活と職業生活の多重役割の両立プロセスや家族関係の状況が、乳幼児およびその親の心理的健康へ及ぼす影響について縦断的に解明していく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)