心理リハビリテーションを活用した障害児・者の臨床心理学的生活援助についての研究
Project/Area Number |
15730327
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical psychology
|
Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
石倉 健二 長崎国際大学, 人間社会学部・社会福祉学科, 講師 (40304703)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 自閉症児 / 要介護高齢者 / 動作法 / 自由遊び / 対人行動の活性化 / 相互的対人行動 / 臨床心理学的生活支援 / 発達障害児 / デイサービス / 共同注意行動 / 遊び / 相互交渉 |
Research Abstract |
自閉症児や要介護高齢者のデイサービスにおける効果的な援助プログラムと援助システムについて、関係者へのフォーカスグループインタビューを通じた質的検討、ビデオ画像を用いた行動分析などを行い、生活援助のあり方について研究を行ない、以下のような知見を得た。 (1)療育施設における種々のサービスについて、利用者の満足感の視点から検討を行い、「情報の少なさ」「費用負担」についての満足感の低さや、「子どもの能力的改善」「保護者の心理的支えや安心感のための受診」などの期待が認められた。 (2)自閉症児との自由遊び場面において、熟練者は児からの働きかけに対して「受容的行動」「無反応」が多く、児に対しては「接触行動」を多くとることが認められた。その結果として、自閉症児との相互作用が豊かに生起していることが示された。 (3)自閉症児の援助者のために、その自閉症児の行動特徴や好ましい対応についてまとめるサポートブックという方法がある。それを作成することによって、援助者が関わりやすくなるだけでなく、保護者や援助者が対象児について改めて理解を深める結果になっていることが示された。 (4)脳卒中後遺症による要介護高齢者に動作法を適用することで、鬱傾向であったクライエントの動作が改善するだけでなく、対人関係も活発化し、施設生活に対して適応的になっていくことが示され、自己身体に対する態度の変容が対人行動まで変化させることが示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)