音楽鑑賞における注意と音楽的感性の個人差に関する認知心理学的研究
Project/Area Number |
15730329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
吉野 巌 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 助教授 (60312328)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 音楽的感性 / 音楽鑑賞 / 音響的特徴 / 音楽知覚認知 / 音楽心理 |
Research Abstract |
小学校5年生の音楽鑑賞授業を利用し、以下のような実験授業を行った。構造の明確な楽曲(3部形式)を教材として使用し、楽曲を提示した後、楽曲の感情価に関する5つの項目の評定(明るく楽しい感じ、暗く悲しい感じ、優しく穏やかな感じ、とても強く激しい感じ、軽やかで軽快な感じ、を各5段階で)と自由記述(気づいたこと感じたことについて)を行わせた。同様の実験を大学生対象にも行い、小学生と大学生の比較を行った。評定値に関しては学年の主効果がいくつかの項目で認められた。一般に小5生の評定値は大学生より高く、特にいくつかの曲の"強激""軽快""暗悲"項目で有意差が認められた。ただ、5年生と大学生の評定値には強い相関が認められたので(VA:.95,A:.92)、全体的なパターンはほぼ同じといえる。自由記述については、楽曲の特徴について記述した一まとまりを1単位とし、各記述1単位を8つのカテゴリー(感情、比喩、音量、速さ、楽器/音質、構造、曲の評価、既知性)に分類して集計した。全体的な記述数については、当然大学生の方が多かったが、各学年ごとにどのカテゴリーの産出頻度が相対的に多いか調べたところ、小5生では、音量と構造に注目する記述や比喩表現の割合が大学生よりも多く、一方、感情的性格、速さに注目する記述は大学生よりも少なかった。小5生は一般の大学生と比べて、音楽の諸特性を知覚認知する能力はほとんど変わらないが、注意を向ける属性はやや異なることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)