通常の学級の児童が障害について学び理解を深めるための教材と学習プログラムの開発
Project/Area Number |
15730410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
久保山 茂樹 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 主任研究官 (50260021)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 特別支援教育 / 総合的な学習の時間 / 障害理解 / 通級指導教室 / 疑似体験 / 交流及び共同学習 / 高齢者体験 / 特殊教育 / 言語障害 / 体験学習 |
Research Abstract |
現在、障害のある児童が通常の学級で学ぶ機会が増えており、通常の学級の児童が障害について適切に学び、理解を深める機会を設定することが求められている。本研究は、小学校の「総合的な学習の時間」において、障害理解を主題とした授業を3年間展開し、(1)障害疑似体験教材の開発と効果の検討、(2)学年ごとの学習プログラム作成と検討、(3)児童の障害認識の変容に関する検討、を行うことを目的とした。 3年間授業研究を行い、児童のワークシート、写真記録及びパソコンによる発表データの分析により児童の変容や教材や授業内容を検討したところ以下のことが明らかになった。通常の学級の児童が障害について適切に学ぶためには、(1)障害に関する基礎知識を学ぶ、(2)十分に時間をかけて障害の疑似体験を行う、(3)障害のある人の暮らしや支援について調べ学習をする、(4)障害のある人や障害のある人とかかわる仕事をしている人と話しあう、(5)体験を通して自分が何を知りどう考えたかを発表する、の5内容で構成することが不可欠である。また、障害について理解を深めるためにはこうした学習を多学年に渡って繰り返すことが必要であり、学習の主題の配列として、第3学年では視覚障害、第4学年では聴覚障害、第5学年では車いす、第6学年では高齢者が適切である。 本学習を継続する中で通常の学級の担任が障害に対して関心を深め自ら指導案を立案し主体的に授業を行う事も見られ、こうした取組は特別支援教育の基盤づくりに寄与できる可能性があることが示唆された。 最終年度にあたり、教材や学習プログラムを整理し研究成果報告書を刊行した。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)