弦理論の非摂動的側面、特に高次元物体(ブレーン)の力学についての研究
Project/Area Number |
15740143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋本 幸士 東大, 総合文化研究科, 助手 (80345074)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 弦理論 / ブレーン / ブレーンの消滅 / タキオン凝縮 / 超弦理論 / 非可換ゲージ理論 / 行列力学 |
Research Abstract |
昨年度得られた結果のもっとも主要なものである、交差するブレーンの組み替え機構の解明において、次の二点の重要な事実が判明した:(1)ブレーンの場所を表す座標が行列となりブレーンから離れた場所にある他のブレーンを統一的に記述している。(2)ブレーンの組み替えは局所的なブレーンの対消滅と見ることが出来る。これらの二点いついて掘り下げるべく研究を行った。まず(1)に関しては、更に一般的な行列的ブレーン配置について、その生成する超重力理論のソース配置を具体的に行列理論を使って計算し、このようなぼやけたブレーンがどう解釈できるかを追及し論文に仕上げた。次に(2)に関しては、これまでブレーン消滅に関するタキオン凝縮の予想を証明するために使われてきた境界弦場理論の摂動的定式化を初めて行った。これは弦の場の理論が弦理論の摂動論と矛盾しないことを初めて示した仕事である。またその応用としてタキオン凝縮でブレーンが実際に消えていることが示される。これらの結果はMod.Phys.Lett.Aに招待論文としてまとめが掲載された。 これらの結果は、ソウル国立大学素粒子理論研究室での招待講義で詳細に発表したほか、韓国高等研究所でセミナー発表を行った。また、7月には弦理論唯一の大規模国際研究会である「Strings2004」とそのサテライト研究会「Strings at CERN」に出席し、研究者と議論を行った。また夏にはAspen物理学研究所に滞在し、タキオン凝縮について研究交流を行い、その結果は2005年1月にプレプリントの形で完成させた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)