脱離を伴う開環重合を基盤とした自発的ブレンド形成能のある高分子材料の開発
Project/Area Number |
15750175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Polymer/Textile materials
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
羽場 修 山形大学, 大学院・理工学研究所, 助教授 (70261328)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ポリプロピレンスルフィド / ポリエチレンスルフィド / ベンゾフェノン / ポリマーブレンド / カチオン重合 / 固相重合 |
Research Abstract |
1 研究の目的と本年度の目標 本研究では、1,3-オキサチオラン部位を有する高分子を合成し、これに開環重合を適用することによって生成するポリマーの構造を解析することを目的とする。昨年度までに、1,3-オキサチオラン部位を有するポリスチレン型の高分子上でのカチオン開環重合が、固相で起こることがわかっている。今年度はその詳細な重合挙動について検討した。 2 本年度の研究成果の概要 側鎖にオキサチオラン環を有するポリスチレン型の高分子を用いて、高分子上でのオキサチオランのカチオン重合を、熱カチオン開始剤を用いた固相で検討した。昨年度は新たに生成したポリプロピレンスルフィドと脱離したポリ(4-ビニルベンゾフェノン)の分離が十分に行なえなかったため、脱離が完全に起こっているか確認できなかった。そこで新たに5位にメチル基を持たないポリマーを合成し、新たに生成するポリマーを不溶性のポリエチレンスルフィドとすることで両者の分離を行ない、それぞれの構造解析から脱離が完全に起こっていることを確認した。 また、重合温度、重合時間、開始剤量について検討した。その結果高い重合温度、長い重合時間、過剰な開始剤は生成したポリプロピレンスルフィドを熱分解し、収率の低下をもたらすことがわかった。 さらに、高分子量のポリマーを用いた最にSECでピークの分裂が見られ、低分子量成分で3万程度の分子量であることがわかった。これは溶液重合系に比べて非常に大きく、また生成ポリマーの分子量は原料ポリマーの分子量に依存しないことも示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)