鉄筋コンクリート柱の軸力保持能力喪失を考慮できるフレーム解析手法の開発
Project/Area Number |
15760430
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中村 孝也 首都大学東京, 都市環境学部, 助手 (50305421)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 鉄筋コンクリート建物 / 崩壊 / 構造耐震指標 / 擬似動的実験 / せん断破壊 / 直交壁 / 層崩壊 / 軸力保持能力喪失 / フレーム解析 / 荷重低下 / 動的解析 / 静的解析 |
Research Abstract |
旧基準RC造3層建物を対象として、これらが倒壊しないために必要なIs値等について地震応答解析により検討した。解析モデルは2種類の柱からなるものとし、実験結果に基づいて荷重変形関係に耐力低下と崩壊を考慮した。大地震時に倒壊を免れた建物であっても、その後大きな余震を受ける場合には本震で受けた建物被害が更に進行することが考えられるため、余震についても検討した。その結果、余震を考慮した場合に倒壊を免れるために必要なIs値は、余震を考慮しない場合よりも大きくなること、等の知見が得られた。 旧基準RC建物中に一般的に存在するせん断破壊型柱については、地震を受けた際の軸力保持能力喪失が大きな問題となるため、地震時の破壊性状を把握しておく必要があるが、その動的破壊性状についてはほとんど明らかになっていない状況である。そこで、旧基準低層RC建物を想定したサブストラクチャ擬似動的実験を行い、せん断破壊型RC柱の動的破壊性状を検討した。実験モデルは、旧基準による3層RC建物を想定し、実建物の1/2スケールとしたせん断型モデルを設定し、1層を実験、2、3層を解析によって処理するサブストラクチャ擬似動的実験を行った。モデルの初期周期は0.15秒とした。試験体は壁が付かない柱および直交壁付き柱の2種類とし、直交壁が柱の構造性能に与える影響についても検討した。入力地震動は3種類とし、壁なし柱、直交壁付き柱にそれぞれ入力した。試験対数は計6体である。実験の結果、以下の知見が得られた。1)最大速度20〜35(cm/s)の地震動で軸力保持能力を喪失した。2)ほとんどの試験体で応答変形が片方向に寄り、片押し的な応答であった。3)直交壁が付くことにより、最大耐力、崩壊変形がともに増加した。直交壁の存在により耐震性能が上昇するといえる。今後、本実験結果を解析に適用し、解析技術向上の方策を探る予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)