Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,熱源インバータ制御の導入効果を明らかにすると同時に,それによって空調システム全体の運用に関わる省エネ性能を格段に向上させ,様々な条件下での実効的な運用方策を技術資料として作成・提示することである。以下に,本年度(最終年度)の研究成果を列挙する。 ・昨年度に引き続いて,建物系,空調系,熱源系,制御系,搬送系をトータルに扱う高度システムシミュレーションプログラムの開発について一層の充実を図り,空調システムの省エネ運用方策を提示する際の有効なシミュレーションツールとして発展・改良を行なった。 ・昨年度は,冷房期間の非蓄熱空調システムに限定した検討を行なった。上述の高度システムシミュレーションプログラムを使って,年問にわたる熱源インバータ制御の導入効果を定量的に明らかにした。熱源インバータ制御を導入しない従来型の空調システムと比較して,蓄熱空調システムで約5〜6%の電力消費量削減と省コストが,非蓄熱空調システムで約26%の電力消費量削減と省コストが確認された。 ・気象条件の異なる日本国内6都市について上述と同様の検討を行い,熱源インバータ制御を導入した空調システムの運用がどのような地域でより有効かを明らかにした。蓄熱空調システムでは,低緯度地域になるほど導入効果が大きく,非蓄熱空調システムでは,ほとんど地域差はないものの,高緯度地域になるほど導入効果が若干大きくなることを確認した。 ・以上,昨年度の研究成果とあわせて,実効的な運用方策を技術資料としてまとめた。
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