Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Research Abstract |
一般廃棄物中には様々の形状または種類の材料が含まれている.また,高温度で乾燥させた場合に熱変性し,乾燥速度の著しい低下を引き起こすものも含まれる.このような多種多様な性質を持つ一般廃棄物の乾燥に適した方法として,減圧過熱蒸気流動層乾燥を提案し,その乾燥特性を調べた.媒体粒子(径0.12mmガラスビーズ)の流動層内にモデル乾燥材料(多孔質レンガ球,径20mm)を固定して乾燥を行った.乾燥室内の圧力を5.0-101.3kPaの間で制御し,乾燥時の材料温度および乾燥時間を調べた.結果を乾燥用ガスに過熱蒸気を用いた場合と窒素ガス(空気の代替)を用いた場合とで比較した. 窒素ガスの場合には,乾燥時に試料温度が下がる特異な現象が見られ,この点について数値的に解析し,そのメカニズムを明らかにした. 過熱蒸気,窒素ガスの場合ともに乾燥室内の圧力が低くなると,乾燥時間が短くなり,乾燥時の試料(中心)温度が低くなる.ガス温度を423Kとした場合には,圧力が20kPa以上では,窒素ガスの方が過熱蒸気に比べて乾燥時間が短く,試料温度も低くなるが,20kPa以下になると,窒素ガスと過熱蒸気の間の差はほとんど見られない.なお,過熱蒸気を用いた場合の乾燥時の試料温度はその圧力における水の沸点に等しくなる. ガス流量の影響は,最小流動化ガス流量付近ではその影響が大きく,ガス流量が多いほど乾燥時間が短くなるが,最小流動化ガス流量の約1.5倍以上であれば,ほとんどその影響は見られなくなる。なお,最小流動化ガス流量は,乾燥室内の圧力が低いほど少なくなり,減圧とした場合には少ないガス流量での乾燥が可能である.
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