ユビキチンライゲースの関わるmRNA核外輸送機構の研究
Project/Area Number |
15770003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Genetics/Genome dynamics
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
安東 知子 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (20294548)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | mRNA / 核外輸送 / ユビキチン / 分裂酵母 / in situ hybridization |
Research Abstract |
ptr1変異株は高温感受性の生育を示し、高温でmRNAを核に蓄積して致死となる。ptr1遺伝子が、hect型ユビキチンライゲースをコードしていることを明らかにし、ptr1変異株の表現型を論文にまとめた。ptr1変異株の多コピーサプレッサーとして細胞周期関連因子であるmpd2を取得したことも合わせて報告した。 次に、ユビキチン系によるmRNA核外輸送の制御機構を明らかにすることを目的とし、ptr1変異株を解析した。ptr1遺伝子と遺伝学的に関連のある因子を探索し、多コピーサプレッサーと復帰変異株を多数取得した。 多コピーサプレッサーのうち、ptr1変異株の温度感受性生育のみならずmRNAの核内蓄積をも抑圧する遺伝子として、転写因子をコードするzfs1を同定した。今後、この遺伝子とユビキチンライゲースの関係について解明する予定である。 ptr1変異株のうち、新たな変異が入って高温で生育するようになった多数の復帰変異株について、in situ hybridizationを行ない、mRNAの核内蓄積がみられなくなった株について、一遺伝子性を確認した。前年度解析していた株は、掛け合わせ後mRNA輸送能が喪失していたので、安定的な復帰変異株を今年度新たに取得し、現在、その原因遺伝子を探索中である。 こうした遺伝学的な探索により、mRNA核外輸送におけるユビキチンライゲースの機能について解明しつつある。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)