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プロトプラスト再生系を利用した感染実験による菌類ウイルスの宿主範囲の検討

Research Project

Project/Area Number 15780037
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Plant pathology
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

兼松 聡子  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 果実研究所・リンゴ研究部, 主任研究官 (40355433)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywords菌類ウイルス / プロトプラスト
Research Abstract

果樹の根を腐敗させ枯死にいたらしめる白紋羽病の低環境負荷な防除法を開発するために菌類ウイルスの利用を試み、白紋羽病菌(Rosellinia necatrix)に感染し病原力を低下させるウイルスが探索された。本研究では、そこで見いだされたウイルス2種について、白紋羽病菌以外の菌に対する感染性を検討することにより、これまでほとんど報告のない菌類ウイルスの宿主範囲およびウイルスによる菌の病原性への影響について調査し、ウイルスが見いだされた宿主以外の他の植物病原菌に対する生物防除へ応用する可能性について探ることを目的とした。具体的には、白紋羽病菌(子のう菌類、ソルダリア亜綱、マメザヤタケ目)W8株から見いだされたウイルス粒子W8VP(Partitiviridae)とW370株から見いだされたW370VP(RarV:Reoviridae)を部分純化し、子のう菌類、ソルダリア亜綱、ディアポルテ目に属する果樹類胴枯病菌(Diaporthe G-type)、クリ胴枯病菌(Cryphonectria parasitica)、リンゴふらん病菌(Valsa ceratosperma)に対してプロトプラスト感染系により感染させ、感染菌株を作出した。これら2種の白紋羽病菌から見いだされたウイルスは、白紋羽病菌と目レベルで異なる菌に感染することが明らかとなり、人為的に感染させれば宿主範囲は広いことが推察された。各菌のウイルス感染株と非感染株を用いて、Diaporthe G-typeではナシ枝に、リンゴふらん病菌ではリンゴ枝に、クリ胴枯病菌はリンゴ果実に有傷で含菌寒天を接種した。Diaporthe G-typeにおいてはW8VP感染による病原力低下効果が高く、W370VP感染による病原力低下効果は低かった。リンゴふらん病菌ではW8VP感染による病原力への影響は認められなかったが、W370VP感染によって、大きく病原力が低下した。そして、クリ胴枯病菌では、W8VP,W370VP両ウイルスがそれぞれ感染することにより、病原力が大きく低下した。以上の結果から、ウイルス種と宿主菌の組み合わせにより、ウイルスの影響が異なることが明らかとなった。このことは、菌類ウイルスを本来の宿主と異なる植物病原菌に感染させれば、本来の宿主においては潜在感染していたウイルスでも、対象となる植物病原菌に対して病原力低下効果をもたらす可能性があり、菌類ウイルスを生物防除剤として広く活用出来ると期待される。

Report

(2 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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