細菌のECFδ因子-アンチδ蛋白質による環境応答機構の網羅的な解析
Project/Area Number |
15780051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied microbiology
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
朝井 計 埼玉大学, 理学部, 助教授 (70283934)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 枯草菌 / σ因子 / 環境応答 / シグマ因子 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
多くの細菌に複数存在し、多様性に富むECF(Extra Cytoplasmic Function)σ因子-アンチσ膜蛋白質制御系の機能や活性制御機構ネットワークの全体像を、枯草菌を主な材料として解析した。また、枯草菌での総合的な知見を踏まえて、同属・異属細菌の未解析ECFσ因子の機能・制御機構を生物情報学の手法を交えて、枯草菌細胞を宿主として解析した。 各ECFσ因子の活性が誘導される機構を詳細に検索した。具体的には、解析の初発段階として、トランスポゾン変異法等による遺伝学的な手法を用いて、各ECFσ因子の制御機構(アンチσ蛋白質を含んだ機構)を制御する因子を同定する解析を行った。また、蛍光蛋白質やエピトープタグをアンチσ蛋白質や関連制御因子に付加し、細胞学的、生化学的にそれらの蛋白質を解析するための株を構築した。エピトープタグを利用し目的蛋白質を精製しており、その後細胞分画やin vitro実験等に用いる。また、蛍光観察や免疫蛍光法を用いて、蛍光顕微鏡下で細胞内での動態を観察する。枯草菌の全ECFシグマ因子、及び数種の非必須シグマ因子を同時に複数破壊した株を作製した。個々にシグマ因子の解析を行う予定である。同時に、シグマを欠いた枯草菌に、他細菌の機能未知シグマ因子を導入し、枯草菌内でin vivo解析する。 同属・異属細菌の未解析ECFσ因子を生物情報学の手法により抽出および、アミノ酸の類似性により分類した。機能が誘導されると思われる条件を、さきの分類により予想し、その検証のために、各条件における未解析ECFσ因子の遺伝子転写誘導をリアルタイム-RT-PCRの手法により解析した。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)