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森林の適正管理に向けた樹形のパイプモデルと樹木の水分利用様式との関係および種特性

Research Project

Project/Area Number 15780117
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 林学・森林工学
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

作田 耕太郎  九州大学, 大学院農学研究院, 助手 (10274523)

Project Period (FY) 2003 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords蒸散流速 / 樹形のパイプモデル / スギ / ヒノキ / 気孔コンダクタンス / ヒートパルス法 / 落葉広葉樹 / 染色試験 / 水ポテンシャル / 水分輸送
Research Abstract

樹幹深さごとの蒸散流速の差異と季節的な変化について,九州大学農学部構内圃場に生育する13年生スギ2個体にそれぞれ深さ1cm,2cm,3cmでヒートパルスセンサーを設置して測定を行った.また,周囲の気象条件(太陽放射,気温,相対湿度,土壌含水率,風向,風速)についてもモニターした.これらの測定は2004〜2005年にかけて継続して行った.深さごとの蒸散流速は個体間で異なり,それぞれ樹幹表面から1cm部分と2cm部分が最大であった.これらの測定結果より,樹体の発達にともなう樹形のパイプモデルと水分通導経路の変化の対応について考察した.
さらに,実際の経営林における枝打ちや間伐などの保育作業にともなう樹木の水分利用様式の変化を明らかにするために,九州大学農学部附属福岡演習林第18林班のスギとヒノキの人工林に調査地を設定した.この林分は,スギとヒノキの14年生林分であり,斜面上に植栽されていることから斜面上部と下部における成長差についても検討できる.圃場での試験と同様に気象条件をモニターするとともに,斜面上部と下部のそれぞれで測定対象木を選定し,ガス交換速度および葉の水ポテンシャルの日変化を測定した.その結果,樹体への水ストレスが下部斜面においては少なく,上部では風速の高さや土壌乾燥の早さのため恒常的に発生していることが明らかとなった.
このような斜面上での生育環境の差異は樹体の生理状態に影響を与え,成長差につながっていた.すなわち,下部斜面のスギにおいて光合成と成長の速度が最も高く,逆に上部斜面のヒノキにおいて光合成と成長の速度が最も低かった.樹体の養分状態には明瞭な差が無く,光合成速度の差異は気孔コンダクタンスに起因していた.今後,この林分に保育作業を行い,森林管理と樹体の生理状態との関係性について明らかにしていく必要がある.

Report

(3 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2006 Other

All Journal Article (1 results) Publications (1 results)

  • [Journal Article] 斜面の上部と下部に植栽されたスギ・ヒノキ若齢木当年生シュートの光合成・蒸散速度2006

    • Author(s)
      草野瑛司, 作田耕太郎, 小林 元
    • Journal Title

      九州森林研究 第59号(印刷中)

    • NAID

      120007106119

    • Related Report
      2005 Annual Research Report
  • [Publications] 井上純大, 大庭 健, 作田耕太郎: "暖温帯に生育する常緑広葉樹10種における陽樹冠,陰樹冠でのシュートごとの落葉率"九州森林研究. 57(in press). (2004)

    • Related Report
      2003 Annual Research Report

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Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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