神経伝達物質開口放出におけるtomosynの調節機構の解明
Project/Area Number |
15780216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied molecular and cellular biology
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
初沢 清隆 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20256655)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | SNARE / 開口放出 / 膜融合 / syntaxin / 神経細胞 |
Research Abstract |
神経伝達物質やホルモンなどの開口放出(exocytosis)は、それらを含む小胞が細胞膜と融合(fusion)することで達成される。近年、融合装置の基本コンポーネント(SNAREタンパク質;小胞側のsynaptobrevinと細胞膜側のsyntaxinとSNAP-25)が明らかになった。 tomosynは、syntaxin結合タンパク質として同定されたSNARE複合体の形成を調節する因子の1つで、私たちの研究から、Ca^<2+>やジアシルグリセロールによって細胞膜への結合が調節されていると考えられた。そこで、tomosynを直接制御する因子を明らかにするために全長tomosynをbaitにし、酵母two-hybrid法を用いてスクリーニングを行った。ヒト脳cDNAライブラリーから、一次スクリーニングで複数のクローンを得た。そのうち二次スクリーニングで比較的強い結合活性を示したものは、カルシウム結合蛋白質として報告のあったsorcinをコードするサイズの異なるクローンが3つ、機能のわかっていないKIAA0737が1クローンだった。これらをtomosynと異なったタグを付加させて培養細胞で共発現し、免疫沈降実験により細胞内での結合を調べたところ、この系では特異的な相互作用は検出できなかった。しかし、sorcinがtomosynとCa^<2+>シグナルを結ぶ因子である可能性が考えられるため、現在クロスリンク試薬を用いた細胞内の相互作用の解析、および全長sorcinをGSTとの融合蛋白質として精製しin vitroでの結合実験を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)