Project/Area Number |
15790143
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
岸本 宏之 秋田大学, 医学部, 助手 (50344750)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | scribble / 細胞極性 / 形態形成 / 癌抑制遺伝子 / 細胞増殖 / 発癌 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
ショウジョウバエのスクリーニングシステムを用いてdeath executioner Bclをショウジョウバエの眼に発現させたときにおこる退行変性を増強させる分子としてScribbleを得た。これまでにこの分子は上皮細胞の細胞極性、形態形成に関わることが報告されている。我々は哺乳類においてもScribbleが細胞極性、形態形成、発癌に関わる生理機能を有するかどうかを検討する目的で実験を始めた。 マウスにおいて、Scribbleはほとんどの臓器において弱い発現が認められたが、特に精巣においてその著しい発現が認められた。Scribbleの機能を解析するために、まずはScribbleの約5kbにわたるcDNAを単離し、293やHela、MDCKを用いた細胞レベルで解析する系を確立した。さらにScribbleの発現を検出するために、この分子に対するpolyclonal抗体を作成し、この分子を認識することをウエスタン法で確認した。しかしながら、Scribbleを一過性に、または安定的に強制発現させても、RNAiを用いてその発現を抑制させても、細胞増殖能、種々の刺激後のアポトーシス感受性などに有意な変化は認められなかった。さらに、細胞周期や重合アクチンの細胞内分布の検討も行ったが、明らかな差を認めなかった。次に個体レベルでのScribbleの機能を解析するために、Scribbleのコンディショナルノックアウトマウスの作成に着手し、ベクターの作成、相同組み換えを起こしたES細胞の樹立に成功し、多くのキメラマウスの作成を完了した。
|