DNAメチル化インプリンティング確立に寄与する新規蛋白質の網羅的同定
Project/Area Number |
15790173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
秦 健一郎 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助手 (60360335)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 発生・分化 / 遺伝学 / ゲノムインプリンティング / DNAメチル化 / タンパク質相互作用 / 配偶子 / 生殖細胞 / エピジェネティクス / ゲノム |
Research Abstract |
本研究では、配偶子形成過程におけるインプリンティング遺伝子のDNAメチル化の確立をモデル系に、DNAメチル化機構に普遍的に関わる蛋白質群を同定する事を目的とした。卵子形成過程で確立される母由来DNAメチル化インプリンティングは、確立される細胞とその領域・時期・DNAメチル化酵素以外の必要因子(Dnmt3L)の生理的意義が唯一明らかな系である。そこで、DNAメチル化インプリンティングが確立される限局した時期の特異的細胞(第一次減数分裂前期の未熟な卵細胞)からcDNAライブラリーを作製し、遺伝学的に関与の明らかなDnmt3Lをプローブとしてtwo-hybrid screeningを行えば、効率的なDNAメチル化(インプリンティング)機構制御因子の同定が可能であると予想される。本研究で得られた知見は、DNAメチル化インプリンティング機構の理解に留まることなく、普遍的なDNAメチル化制御機構解明への展開が期待できる。 平成15年度は、標的とする因子が特異的に発現していることが予想される、未熟な卵子の大量回収を行った。また、Dnmt3Lの発現ベクター作成を行ったが、既知のmRNA配列に一部欠失が存在することが判明し、発現ベクターの作成に予想外の時間がかかった。Dnmt3Lをおとりタンパク質として行うYeast two-hybrid法のスクリーニングでも、擬陽性により実験系の検討に時間を費やさざるを得なかった。 平成16年度には、Dnmt3L cDNA全長を用いたスクリーニングを開始し、すでにいくつかの候補因子を得ることに成功した。特にその中のひとつは、発現パターンからも卵子成熟過程の特定の時期に、Dnmt3Lと協調して機能していることが強く示唆され、今後の展開が期待される。現在これらの候補因子の遺伝学的解析を行う準備を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)