末梢神経再生における血小板由来増殖因子B鎖およびβ受容体の機能解明
Project/Area Number |
15790197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
尾矢 剛志 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (00343179)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | PDGF / 増殖因子 / 神経 / 再生 / Src / シグナル伝達 / Schwann細胞 / 血小板由来増殖因子 / 神経再生 / 末梢神経 / Trapidil |
Research Abstract |
以前の末梢神経損傷に関する研究で、血小板由来増殖因子B鎖(PDGF-B)が神経再生に密接に関係して発現する事を報告した。今回の研究では、再生過程にある末梢神経でのPDGF-β受容体(PDGFR-β)およびその下流の代表的シグナル伝達物質Srcを解析し、神経再生におけるPDGFの役割を明らかにする事を目的とした。 再生神経において、Srcの発現およびその活性化が亢進し、活性化型Srcの局在がSchwann細胞と再生軸索である事を明らかにした(Glia 2003)。PDGFR-βは主としてSchwann細胞に局在し、再生神経で発現および活性化が亢進する事を明らかにした(論文作成中)。現在PDGFR-βと活性型Srcの局在一致性やERKなど他のシグナル伝達物質の活性化を検討しており、これらの結果を加えて論文投稿予定である。また、Trapidil投与によるPDGF抑制実験およびSTZ投与による糖尿病ラットを用いた神経損傷実験を行い、神経再生の抑制や遅延の傾向を確認したが、現在追試による検討を行っている。 さらに、神経組織におけるPDGFの役割を検討するために、領域特異的に遺伝子欠損を誘導できるPDGFR-β遺伝子改変マウスを作製、培養線維芽細胞を用いた解析を行い、PDGFの解析に有用なマウス系統である事を報告した(JBC 2005)また、発達期の脳における転写因子ATBF1、ZFH4の発現・局在を明らかにした(J Comp Neurol 2003,2005)。 以上、神経再生・発生についてPDGFR-βおよびSrcの関与を明らかにし、今後の研究を発展させるためのあらたな実験動物を作製した。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)