Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
EBERが示すインターフェロン(IFN)が誘導するアポトーシスに対する抵抗性に関与するEBERの分子内領域を同定するためPCR法によりEBER構造内のステムループ構造を標的とした欠失変異体を作製した。方法としては、内在性のEBER結合タンパク質としてこれまで報告されているLa抗原およびL22、PKRとの相互作用に関与するそれぞれのEBERの分子内領域を標的として、3種類の欠失変異体を作製し、RNAポリメラーゼIIIプロモータを各遺伝子の上流に付加させることでほ乳類細胞でのRNA発現系を可能にするpSUPERベクターに連結した。次に、得られた種々の発現ベクターをバーキットリンパ腫細胞に形質導入し、48時間経過後の細胞を回収してRT-PCR法によりそれぞれのRNAが実際に発現していることを確認した。今後は得られた各種EBER変異体について、IFN誘導性のセリン/スレオニンプロテインキナーゼPKRとの結合性、またはPKR経路に与える影響、さらにIFNが誘導するアポトーシスに対する抵抗性に与える影響について検討を行う予定である。