アレルギー発症を制御するTh2細胞の形質維持機構に関する研究
Project/Area Number |
15790248
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木村 元子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00345018)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | Th2細胞分化 / Schnurri-2 / NF-κB / GATA3 / NF_<-κ>B |
Research Abstract |
Schnurri-2 (Shn-2)欠損CD4 T細胞は、Th2細胞の分化が著しく亢進することが以前の研究より明らかになっていた。しかしそのメカニズムはほとんどわかっておらず、本年はその分子機構の解析を中心に行った。 まずShn-2欠損CD4 T細胞では、Th2細胞分化のマスター遺伝子であるGATA3の発現が有意に上昇していることがわかった。このGATA3の発現上昇の理由の一つとして、NF-κBが恒常的に活性化していることがわかった。このShn-2欠損CD4 T細胞におけるNF-κBの恒常的な活性化のメカニズムに関して、さらなる検討を行った。一つ目に、Shn-2欠損CD4 T細胞におけるNF-κBのタンパク量は、野生型の発現量と変わりなく、Shn-2欠損CD4 T細胞におけるNF-κBの恒常的な活性化は、NF-κBタンパクの発現上昇によるものではないことが判明した。次に、Shn-2自身のNF-κB結合領域への結合能を調べたところ、Shn-2はNF-κB結合領域へ直接結合することが判明した。またShn-2分子のNF-κB結合モチーフへの結合は、NF-κB分子の一つであるp50と競合し、Shn-2は、NF-κB依存的な転写を抑制することが判明した。 この結果は、The Journal of Experimental of Medicine (Vol.201,page 397-408,2005)に掲載された。 さらに、Shn-2分子の発現はナイーブT細胞で最も高く、刺激依存的に低下することから、Shn-2分子はナイーブT細胞の静止状態の維持を担っている可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)