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FAP-1を標的としたsiRNAを用いた大腸癌治療の試み

Research Project

Project/Area Number 15790340
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Gastroenterology
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

新敷 吉成  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50324033)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
KeywordsFAP-1 / Fas / アポトーシス / 大腸癌 / p21
Research Abstract

大腸癌細胞におけるFAP-1の発現の意義について検討するため以下の実験をおこなった。FAP-1を発現していない大腸癌細胞株(SW480)にリポトランスフェクション法にてFAP-1のcDNAを導入し、FAP-1を高発現した細胞を得た。得られた細胞を限外希釈法にてクローニングした結果、Fas誘導アポトーシスに感受性の極めて高いクローンを得ることができた。つまり、Fas誘導性アポトーシスのインヒビターであるFAP-1を導入した細胞が、Fas誘導アポトーシスに対する感受性が高まるという逆の現象がみられた。FAP-1によりFas誘導アポトーシスの感受性が高まるメカニズムを解析するため、Fasの表面発現、カスパーゼの活性化の状態、Bcl-2 family proteinなどのアポトーシス関連分子の発現の変化について検討した。FAP-1を導入したクローンではカスパーゼ9、カスパーゼ3の著明な活性化がみられたが、Fasの表面発現やBcl-2 family proteinの有意な変化はみられなかった。サバイバルシグナルの1つであるAktの活性化の状態にも変化はなかった。cDNA arrayとウエスタンブロット法によるFAP-1発現クローンと親細胞株間の癌関連因子の比較では、FAP-1発現クローンで特徴的にp21およびリン酸化p21の発現が著明に増強していた。FAP-1をヒト大腸癌細胞株に遺伝子導入することによりp21発現が増強し、Fas誘導アポトーシスに対する感受性が高まり、FAP-1の新しい機能であると考えられた。FAP-1の発現は臨床検体を用いた検討でも大腸癌組織に特異的とは考えられなかった。肝臓では正常組織にFAP-1の発現は全く見られなかったが、肝細胞癌組織の50%にウエスタンブロット法でFAP-1の発現を検出した。また、肝癌細胞株はFAP-1を著明に発現していた。FAP-1のsiRNAを添加することにより肝癌細胞株(PLC/PRF/5)においてほぼ完全にFAP-1の発現が抑制された。そして、MTTアッセイで48時間後有意な増殖抑制効果を認めた。FAP-1は肝細胞癌治療の標的となりうると考えられた。

Report

(2 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

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Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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