• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

胃の発癌や胃粘膜萎縮に関連するヘリコバクターピロリ菌遺伝子の同定と解析

Research Project

Project/Area Number 15790344
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Gastroenterology
Research InstitutionUniversity of Fukui (2004)
福井医科大学 (2003)

Principal Investigator

伊藤 義幸  福井大学, 医学部, 助手 (60313748)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsヘリコバクターピロリ / DNAサブトラクション / 膜蛋白遺伝子 / 遺伝子の多様性 / ヘリコバクターピロリ菌 / DNAサブトラクション法
Research Abstract

平成15年度では、DNAサブトラクション法を用いて日本株で委縮の強い胃癌患者から分離された菌株と委縮の少ない十二指腸潰瘍患者から分離された菌株の比較を行った。このゲノムレベルの比較では、各疾患に特異的な欠失や挿入、大規模な変異は認めなかった。一方で日本株とスペイン株を比較した場合、日本株の8割に認められ、スペイン株にほとんど認められない726塩基対からなる膜蛋白をコードすると想定される遺伝子を同定した。この遺伝子は、遺伝子データベースに相同性の高い配列は認められず、新規遺伝子と考えられた。また、プラスミドを有する菌株のゲノムを比較することでヘリコバクターピロリ菌のプラスミド上にmobA遺伝子のhomologを同定した。
以上の成果をふまえ、平成16年度には、再度胃癌株と十二指腸潰瘍株との間でゲノムの比較を行った。しかしながら、各疾患に特異的な遺伝子や遺伝子変異を同定することはできなかった。平成15年度に同定した新規膜蛋白遺伝子に対して周辺の遺伝子領域を含めて塩基配列を決定し、胃癌株と十二指腸潰瘍株で差があるかを検討した。さらに沖縄県で分離された菌株についてこの遺伝子の頻度をPCR法によって検討した。その結果、この遺伝子は沖縄株では約60%に認められるにすぎず、福井株や他の東アジア株に比べて頻度が低いことが判明した。遺伝子配列を決定したところ、この遺伝子は日本株では比較的保存されているが、この遺伝子周囲の配列は、多様性に富んでおり、疾患による差は同定できなかった。今後、この遺伝子の発現や機能、隣接する遺伝子群との関連、臨床の病態との関わりについてさらなる解析が望まれる。
ヘリコバクターピロリ菌のプラスミド上にみられたmobA homologに関しては、周辺の塩基配列を決定したが、他の細菌でみられるような遺伝子クラスターは同定されなかった。我々が同定したmobA homologは最近、他の研究者によって報告されたものと相同性が高く、同一の遺伝子と考えられた。

Report

(2 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi