Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
現在までに得られた知見を基に、腸管上皮細胞の再生が亢進しているIgm鎖の細胞膜のexon部分をターゲッティングしたB細胞欠損マウスについて、末梢血および腹腔細胞(PEC)を回収し、様々なB細胞のサブセット(B-1やB-2細胞など)のsortingを行い、これを移入し、キメラマウスを作成した。移入後どのサブセットがいずれの組織(脾臓、リンパ節、PEC、末梢血、腸管など)に再構築するかをFACS can、免疫化学的手法および共焦点レーザー顕微鏡を用いて解析しているが、現在のところ追究中である。また。腸内細菌叢がもたらす腸管上皮細胞の再生速度への影響の検討においては、B細胞欠損マウスにおいて抗生物質の投与により再生速度が正常化することを確認した。その後、抗生物質の投与前後において腸内細菌叢の変化を検討中である。一方、γδ型T細胞欠損マウスにおいて腸管上皮細胞の再生速度は減退していることからγδ型T細胞が再生を正の方向に統御していることは以前報告した。今回は特に腸管に存在するVγ1、Vγ4、Vγ7の各サブセットの抗体を精製し、マウスに腹腔内投与することでそれぞれのサブセットを特異的に消失させることができた。この方法を用いて免疫組織科学的検討を行い、腸管に特異的なサブセットであるVγ7がこの統御を行っている可能性が高くなった。今後はそのサブセットをC57BL/6マウスを用いてsortingし、RNAを抽出した後、マイクロアレイ法、RT-PCR法等を用いて特異的な因子を同定していく検討を重ねる。
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