Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
近年の再生医学の進歩により、骨髄由来の細胞は表皮細胞をはじめとする皮膚構成細胞に分化しうることが明らかになった。しかしながら骨髄単核球が皮膚構成細胞の大部分に分化が可能であるにも関わらず、実際in-vitroで生理的に機能しうる皮膚を再生させることは現在においても不可能である。本研究の目的は、骨髄細胞を用いた皮膚再生医療の開発を行い、実際臨床応用の手がかりを得ることである。1.皮膚再生に必要なそれぞれの細胞(表皮細胞、線維芽細胞、内皮細胞等)におけるニッチの解析。(1)酸素濃度、温度、培養液等の培養条件。(2)添加する液性因子(EGF、bFGF、TGFβなどの増殖因子、サイトカイン等)。(3)添加、または培養フラスコにコートする接着分子(コラーゲン等)。(4)共培養細胞(表皮細胞、線維芽細胞、内皮細胞、脂肪細胞等)。(5)人工真皮(生体吸収性高分子)以上の条件を変え、または組み合わせて培養を行い、表皮細胞との共培養の条件が最も皮膚細胞に分化することを見出した。2.動物モデルを用いた、生体内における機能的な皮膚臓器の再生の検討。(1)免疫不全マウスに皮膚欠損創を作成し、ヒト骨髄単核球を含んだ人工真皮を貼付することで、人工真皮中の骨髄単核球が線維芽細胞、内皮細胞に分化することを確認した。(2)GFPトランスゲニックマウスの骨髄を正常マウスに移植したキメラマウスにおいて皮膚欠損創を作成したところ、骨髄由来の表皮細胞、ならびに線維芽細胞、内皮細胞に分化することを確認した。
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