皮膚特異的発現IL-18トランスジェニックマウスを用いたアトピー性皮膚炎の解析
Project/Area Number |
15790611
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
今泉 登史宏 久留米大学, 医学部, 助手 (50320164)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | IL-18 / アトピー性皮膚炎 / トランスジェニック / サイトカイン / トランスジェニックマウス / ハプテン |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎は今日現代病または国民病と言われるぐらい多くの国民が難治性皮膚炎症状に悩んでいる。現在の治療法はステロイドから最近開発が進んでいる抗アレルギー剤またはFK506を含む免疫抑制剤と進歩を遂げてきた。しかしながらいまだアトピー性皮膚炎の原因は不明である。またアトピー性皮膚炎の動物モデルはNC/Ngaマウスらがあるが最近の研究でこれらのマウスは必ずしもヒトアトピー性皮膚炎と一致しないことが判明した。そのため新規アトピー性皮膚炎マウスモデルが求められている。 我々はヒトkeratinocyte promoter(K5)を用い皮膚特異的発現IL-18トランスジェニックマウス(K5/IL-18TG)、.新規ヒトアトピー性皮膚炎マウスモデルを樹立した。このK5/IL-18TGマウスはTNCB, croton oilで誘導される接触皮膚炎が正常マウスに比べ著明に発症する(Kawase, et al., Journal of Investigative. Dermatology,2003)。その上このK5/IL-18TGマウスはアトピー性皮膚炎様皮膚炎を自然発症した。その皮膚炎発症パターンは生後10日に発症のピークを迎え4週でいったん治癒し、15週以降また皮膚炎発症するという2つのピークを持つ。つまりK5/IL-18TGマウスは発症パターン、病理像がヒトアトピー性皮膚炎に非常に似ている。このアトピー性皮膚炎様皮膚炎は抗NK細胞抗体(asialoGM1)、抗NK1.1抗体や抗LY49D抗体(4E5)で抑制された。しかしながら抗CD4やCD8抗体では抑制されなかった。T細胞とB細胞が欠損したB6 background rag-1 deficient(-/-)K5/IL-18Tgマウスは皮膚炎を起こすが、Balb/c background K5/IL-18Tgマウスは皮膚炎を起こさない。このことはIL-18で活性化されたNK細胞はMHC拘束性に皮膚炎を発症させることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)