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3次元培養法およびラットモデルを用いた、腫瘍血管新生への血小板による効果の解析

Research Project

Project/Area Number 15790702
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General surgery
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

林田 哲  慶應大, 医学部, 助手 (80327543)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Keywords血管新生 / 血小板 / VEGF / HUVEC
Research Abstract

血小板の存在により腫瘍血管新生が増強されるか、またその際に血小板と腫瘍細胞の直接接着が重要かどうかを検討した。腫瘍細胞は膵癌株(BxPC-3)と乳癌株(MCF-7)を用いた。血小板は採血後分離し、非活性化血小板とトロンビンによる活性化血小板を用意した。これら血小板と腫瘍細胞を8時間培養した後、以下の実験に使用した。1)培養上清を培地として、コラーゲンゲルとHUVECを用いた3次元培養法を行い、生じた管腔形成の長さを測定して、Control群との比を得ることにより血管新生の指標とした。2)ELISA法を用いて培養上清中のVEGF量を測定し、腫瘍のみ培養した群との比を求めた。腫瘍細胞のみからの培養上清を使用した群はControl群と比べ1〜1.2倍の管腔形成を認めたが、腫瘍細胞と活性化および非活性化血小板を共培養し、その培養上清を使用した群では1.5〜1.8倍と著明な増加率を認めた。一方Double chamber法を用いて腫瘍細胞と活性化血小板を分離培養し、その培養上清を使用した群では、1.6〜1.8倍であったが、同様に腫瘍細胞と非活性化血小板を分離培養し、その培養上清を使用した群では、1.2〜1.3倍に留まった。VEGF量では、腫瘍細胞と活性化血小板の共培養群において、腫瘍のみ培養群の約2.3〜2.5倍と最も上昇を認め、腫瘍細胞と非活性化血小板の共培養群では1.6〜1.8倍であった。一方腫瘍細胞との分離培養群では、血小板の活性化・非活性化による差はなく、腫瘍のみ培養群の1.7〜1.9倍であった。血小板と腫瘍の両存在下では、両者の相互作用で血管新生を増強していると考えられるが、その機序として腫瘍と血小板が直接接着することにより、両者が活性化し、腫瘍血管新生の増強を行う機構が存在することが示唆された。またその際には、VEGFと同時にそれ以外の血管新生因子も関わっている可能性があると考えられた。

Report

(1 results)
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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