脳腫瘍に対する免疫治療に伴う遺伝子発現のcDNAマイクロアレイ法による解析
Project/Area Number |
15790762
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岡本 禎一 金沢大, 医学部附属病院, 助手 (40324074)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | gloma / dendritic cell / immuno-cell therapy / c DNA array / glioma / immunotherapy / c DNA micro array |
Research Abstract |
本研究の目的は、樹状細胞を用いた免疫治療を施行した悪性脳腫瘍患者における治療前後の遺伝子発現の変化についてc DNAマイクロアレイ法を用いて解析し、本治療に抵抗性を示す宿主免疫応答抑制機構を解明することである。現在、凍結保存された上記検体より、total RNAを単離し、^<33>Pでラベルされたc DNAプローブを作成の準備中である。 手術時に得られた組織を用いた免疫組織化学検討にて、樹状細胞を用いた免疫治療前および治療後における腫瘍内浸潤CD8陽性Tリンパ球数は、樹状細胞治療後は治療前に比べ約30倍に増加していた。しかし、腫瘍の拒絶に至るには、腫瘍内浸潤CD8陽性Tリンパ球数の増加は不十分であり、腫瘍細胞が分泌するtransforming growth factor-β (TGF-β)によりCD4+Th細胞による抗腫瘍サイトカイン(IL-2,IL-4,IFN-γ,TNFα)の産生が抑制されていたり、glioma細胞が発言したFas ligandによりエフェクター細胞であるCTLをアポトーシスにさせ、抗腫瘍免疫を抑制しているといった機序が考えられる。 今後、cDNAマイクロアレイを用い、遺伝子解析樹状細胞を用いた免疫治療前後における遺伝子の発現の変化を解析する予定である。 免疫組織化学法用に、一個のパラフィンブロックに200サンプルの組織を抱埋し、切片を作成することが可能な組織マイクロアレイを作成する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)