3テスラ高磁場functionalMRIを用いた大脳優位半球の同定
Project/Area Number |
15790781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
福永 篤志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10265829)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 唇とがらし運動 / functional MRI / 大脳優位半球 / 正中神経電気刺激 / fMRI / 正中神経刺激 |
Research Abstract |
今年度は、原則として15年度の研究を継続して行い、正中神経電気刺激については両側刺激へと発展させた。 1)唇とがらし運動 まず、唇とがらし運動について、症例を3例追加し右利き10名の健常成人(全例男性)に対し、唇とがらし運動中の大脳皮質BOLDシグナルを検出した結果、昨年度と同様に、全例左側に大きく活動が見られ、それぞれのvoxel数を平均し、paired t-testにて統計学的に検討したところ、左側が有意に多かった。また、大脳皮質感覚運動野にROIを合わせ、経時的な%BOLDシグナル変化を検討したところ、左側のほうが右側よりも、%BOLDシグナル値が2倍も大きかった。 次に、同じ唇とがらし運動を健常な成人女性4名に対して負荷したところ、男性とは異なり、左右大脳半球はほぼ均等に賦活され、有意な左右差は見られなかった。 以上より、唇とがらし運動負荷中の大脳皮質感覚運動野の活動は、男性では左半球に有意に強く観察され、女性では明らかな左右差は見られず、優位半球との関連および性差による半球活動の違いが示された。なぜこのような性差が見られるのかは、今後の調査課題であろう。 2)正中神経電気刺激 正中神経電気刺激を両側に行うことによって、大脳のダイナミックな活動について検討した。具体的には、1)同時刺激、2)100ms delay、3)30ms delayの3つの条件下で、3名の健常成人に対し利き腕、非利き腕による反応の違いについて調査した。その結果、1)同時刺激では、両側質一次感覚野・二次感覚野、脳梁等に有意なBOLDシグナルが見られた。2)100msec delayでは、右一次感覚野、両側二次感覚野、脳梁等に活動が見られた。3)30msec delayでは、両側一次感覚野、両側二次感覚野、脳梁等に活動が見られた。今後、被験者数を増やして詳細な検討が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)