アルファ2アゴニスト麻酔前投薬による術中、術後鎮痛の周術期医療費への影響
Project/Area Number |
15790826
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
狩谷 伸享 大阪市大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (20305642)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | アルファ2作動薬 / 鎮痛法 / 経済効果 / Emaxモデル / 血中濃度測定 / 高速液体クロマトグラフィー / 静脈内麻酔薬 / Pharmacodynamics |
Research Abstract |
クロニジンの血中漉度の測定の準備を行った。当機関で従来行っていた高速液体クロマトグラフィによる薬物濃度測定の技術を応用し、クロニジン濃度測定の条件を決定した。クロマトグラフィのカラム、移動相、UV検出器の条件、ポンプ速度などの決定を行い、測定精度を検定した。 次に、アルファ2アゴニストを用いない麻酔法を決定した。すなわち臨床の麻酔症例で、従来行われてきた麻酔方法の中で本研究を行うにあたって最も経済効果の評価を行いやすい麻酔法を選定した。麻酔薬の使用量や血中濃度の測定を必要とするため、静脈内麻酔(プロポフォール)の持続投与による麻酔法を選択した。麻酔中の麻酔深度のモニターとして脳波の周波数解析(BIS)を行い、これを目標に麻酔を行うことによって一定の麻酔深度で麻酔を行った上で経済効果を評価することにした。静脈内麻酔薬の血中濃度も測定し、アルファ2作動薬を用いることにより、より低濃度の麻酔薬で同等の麻酔深度が得られるのではないかという仮説を証明する。濃度測定のための条件も上記のクロニジン同様、決定した。 鎖痛効果を評価するための方法を確立することは本研究において重要である。様々な鎮痛法の評価法を検証した。日本麻酔科学会第50回大会では小児麻酔と産科麻酔の術後鎮痛法の評価について報告した。この内容についてはASA 2004 Annual Meeting(アメリカ)に演題を応募中である。日本ペインクリニック学会第37回大会では産科麻酔の術後鎮痛法について報告した。この内容はペインクリニック 2003;24:1271-1276に掲載された。いずれも術後鎮痛法についての評価法を確立するに重要な検討であった。 本研究ではクロニジンの投与量と周術期経済効果の容量-効果曲線を作成するという新たな試みを考えている。この解析についてはコンピュータソフトウエア(SAAMII【○!R】またはNONMEN【○!R】)を用いて行う予定であるが、本研究の準備段階として、このソフトウエアでEmaxモデルを用いた検討を行い、学会発表で専門家の意見を交換した。 IARS 77th Clinical and Scientific Congress-2003(アメリカ)、45eme Congres National d'Anesthesie Reanimation(フランス),13th World Congress of Anesthesiologists(フランス)、日本麻酔・薬理学会第25回学術大会、第16回日本局所麻酔学会でこのコンピュータソフトウエアを使用した理論を報告し、現在ASA 2004 Annual Meeting(アメリカ)に投稿中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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