Project/Area Number |
15790862
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
宍戸 俊英 杏林大学, 医学部, 助手 (40307327)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | アデノウイルス / 膀胱癌 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
【目的】膀胱癌細胞におけるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤の抗腫瘍メカニズムとアデノウイルスレセプター(CAR)の関係を検討した。 【方法】HDAC阻害剤であるFR901228で処理し、細胞増殖、細胞周期プロファイルの変化やアポトーシスの有無を検討した。また、FR901228による膀胱癌細胞のcoxsackie and adenovirus receptor(CAR)発現量をFACSとRT-PCRを用いて検討した。FR901228で処理した膀胱癌細胞株とp21アデノウイルスベクターによる治療効果をin vivo, in vitroで検討した。 【結果】FR901228で処理により濃度依存性の増殖抑制が認められ、著明なアポトーシスが誘導されていた。細胞周期抑制蛋白であるp21発現が増加していた。0.01〜1.0ng/mlのFR901228で処理した膀胱癌細胞のCAR発現効果はFR901228の濃度に比例してCAR発現量が増加した。1.0ng/mlのFR901228を用いた場合、p21アデノウイルスベクター単独より、約1/3以下の力価で同じ治療効果があった。 【結論】HDAC阻害剤は、アデノウイルスベクター用いた遺伝子治療法に対して作用増強剤になると考えられる。
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