瀘過胞結膜穿孔に対する自己結膜組織培養シートの有効性の検討
Project/Area Number |
15790976
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松尾 寛 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (60332615)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 線維柱帯切除術 / 結膜穿孔 / 房水漏出 / 羊膜移植術 / 緑内障 / 結膜培養シート |
Research Abstract |
背景:緑内障に対する最も有用な手術療法として、マイトマイシンCを併用する線維柱帯切除術が広く行われているが、術後長期経過してから手術部位に難治性の結膜穿孔が生じることにより細菌感染といった重篤な合併症が増加することが判明し、その対策が急務とされている。 目的:本研究においては結膜穿孔部を修復すべく生体適合性を有するシートを介在させ臨床応用可能な強度を持たせた結膜培養シートの作成を行うことを目的とした。 方法:ヒト培養結膜シートの作成:結膜下実質組織を細胞培養用Dishに播種し、結膜下線維芽細胞を一次培養し、トリプシン/EDTA溶液で細胞を剥離した後、I型コラーゲンゲル中に包埋培養を行った。その後、ゲル上にキチンシート、またはバイクリルメッシュシートを置き、I型コラーゲンでコートし、結膜下線維芽細胞層のモデルを作成した。その後結膜下線維芽細胞層モデルおよび羊膜上に結膜上皮細胞を播種し、各種の培地で結膜上皮の培養を試みた。 結果:結膜上皮の培養は培養面が平坦でなければ培養シートの作成が困難であり、作成した線維芽細胞層モデルでは、結膜上皮細胞をキチンシート、バイクリルメッシュをゲル中に完全包埋させる必要があり、この場合最上層のコラーゲンゲルに構造的脆弱性と厚みが問題として浮上した。更にキチンシートは加水分解を受け、脆弱化していた。羊膜上での培養は結膜上皮の増殖が、3T3 cellと共培養の条件で成功した。バイクリルメッシュシートおよび羊膜はその形態を保持できていたが、前者はその厚み、柔軟性に欠ける事が臨床応用に際して問題点と考えられた。一方羊膜はそれらの問題をクリアーでき、有用なマテリアルとなりうる可能性が示唆された。この結果より我々は臨床応用を検討。学内倫理委員会にてヒト羊膜の当該使用に対する承認を得、実際の患者に応用した結果、有用性を示唆する症例もみられたが、介在研究であり且つ症例数が少ない為、統計学的な裏付けを得るには至らなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)