網羅的遺伝子発現解析によるsjogren症候群の病態解明
Project/Area Number |
15791001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
川崎 諭 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (60347458)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | Sjogren's syndrome / gene expression / iAFLP / keratinization / cell proliferation / involucrin / Ki67 / Sjogren症候群 / 結膜上皮 / Transglutaminasel / Involucrin / IFN-gamma / IL-1 |
Research Abstract |
Sjogren症候群患者と正常者より結膜上皮細胞をブラシサイトロジーにて採取してtotal RNAを抽出した。これをiAFLP法にて結膜上皮細胞に優位に発現している遺伝子および炎症性皮膚疾患である乾癬で発現が亢進している931遺伝子について遺伝子発現解析を行った。うち妥当なデータの得られた遺伝子は578遺伝子であった。データをクラスター解析にて解析したところ、サンプルは大きく2つのグループに分かれた。片方はSjogren症候群だけからなるグループで、もう一方はSjogren症候群4例と正常者のすべてを含むグループであった。このクラスター分けに寄与した遺伝子を調べたところSjogren症候群で発現が亢進している遺伝子群と、逆にSjogren症候群で発現が減少している遺伝子群であった。Sjogren症候群で最も発現が充進していたのはKL : K7という皮膚ケラチノサイトの終末分化に関与する遺伝子であった。また最も発現が減少していたのはIFN-gamma受容体であった。Sojogren症候群と正常者の遺伝子発現の比較によって、Sjogren症候群の結膜上皮細胞は炎症性サイトカイン等の刺激によって細胞増殖と角化亢進状態にあることが示唆された。 Sjogren症候群の結膜上皮が細胞増殖亢進と角化亢進状態にあるかどうかを調べるために、sjogren症候群患者の結膜組織に対して角化関連タンパクであるTransglutaminaselとinvolucrinおよび細胞増殖関連タンパクであるKi67に対する抗体で免疫染色を行った。結果としてSjogren症候群の結膜上皮ではTransglutaminaselとinvolucrinの発現が亢進していることが確認された。またKi67陽性細胞はSjogren症候群の結膜上皮細胞で約2倍となっており、細胞増殖亢進状態であることが確認された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)