Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
外側咽頭後リンパ節は上中咽頭の高さの咽頭後間隙内に位置し,臨床医が触診では確認できない,すなわち画像上でのみ認識しうるリンパ節として,顎顔面領域疾患の画像診断上重要である。このリンパ節は磁気共鳴画像で通常観察できるが,エックス線CTでは描出しにくい。そこで,磁気共鳴画像を用いて年齢別による外側咽頭後リンパ節の正常な大きさを検討し,同リンパ節の正常像を明らかにすることを本研究の目的とした。磁気共鳴画像検査(Short TI inversion recovery法)にて頭頸部を撮像した症例のうち顎顔面領域に明らかな炎症所見および全身疾患を伴わなかった120名を対象とした。MR装置は0.5Tの超伝導型磁石装置を使用した。評価方法は磁気共鳴画像上の外側咽頭後リンパ節の長径,短径を計測し,さらに長径/短径比を算出し,これらを年代別(Aグループ:20歳未満,Bグループ:20歳以上40歳未満,Cグループ:40歳以上)の平均値を算出し,分散分析およびScheffeの多重比較テストを用いて解析した。その結果,外側咽頭後リンパ節の長径は,Aグループ:9.0±1.6mm,Bグループ:6.6±1.7mm,Cグループ:5.3±1.6mmであり,3群間に明らかな差がみられた。同リンパ節の短径は,Aグループ:6,2±1.4mm,Bグループ:4.2±1.1mm,Cグループ:3.2±1.0mmであり,3群間に明らかな差がみられた。同リンパ節の長径/短径比は,Aグループ:1.5±0.3,Bグループ:1.6±0.3,Cグループ:1.7±0.5であり,3群間に明らかな差がみられた。以上より,正常な外側咽頭後リンパ節の大きさは加齢とともに小さくなることが統計学的に明らかとなり,年齢別の同リンパ節の大きさの正常範囲も明らかとなった。
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