Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
1,【ヒト末梢血単核細胞から樹状細胞分化における口腔癌細胞由来抑制因子の検索】 各種口腔扁平上皮癌培養株化細胞HSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22,KBにおけるvascular endothelial growth factor (VEGF)、Inteleukin-10 (IL-10)、ならびにTransforming growth facter-β (TGF-β)の発現を、ELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)により解析を行った。 1)VEGFに関しては、各種口腔扁平上皮癌培養株化細胞HSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22,KBにVEGFの発現が蛋白レベルで確認された。今回、VEGFのアイソホームであるVEGF_<121>,VEGF_<165>,VEGF_<189>およびVEGF_<206>の発現がRT-PCR法により遺伝子レベルで確認された。 2)末梢血単核細胞からGM-CSFとIL-4を用いて分化誘導したCD1a陽性DCに、rhVEGF_<165>を作用させることにより、CD83が発現することがRT-PCR法により確認された。 3)各種口腔扁平上皮癌培養株化細胞HSC-2,HSC-3,HSG4,Ca9-22,KBにおける培養上清中へのIL-10分泌はELISA法では検出できなかった。しかしながら、各癌細胞におけるIL-10の発現をタンパクレベルおよび遺伝子レベルで解析する必要性があると考えられた。 4)各種口腔扁平上皮癌培養株化細胞HSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22,KBにおける培養上清中へのTGF-βの発現がELISA法により検出された。今後さらに、タンパクレベルおよび遺伝子レベルでの解析が必要であるとが考えられた。 以上の結果から、VEGFのみならずTGF-βも口腔扁平上皮癌培養株化細胞から分泌されていることが示され、ヒト末梢血単核細胞から樹状細胞分化における抑制因子の一つとなり得る可能性が示唆された。 2,【樹状細胞を用いた細胞免疫療法の基礎的研究】 今回、各種口腔癌培養株化細胞における樹状細胞を用いたT細胞活性化およびT細胞による癌細胞障害活性の解析にまでは至らなかった。今後、さらに研究を推し進めて行く予定である。
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