妊娠期からのキシリトール摂取が齲蝕原生菌の母子伝播および齲蝕発症に及ぼす影響
Project/Area Number |
15791208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
仲井 雪絵 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (70284073)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 妊娠期 / 齲蝕原生菌 / 母子伝播 / キシリトール / チューイングガム / 齲蝕予防 / 齲蝕原性細菌 / 齲蝕活性試験 / 齲蝕 |
Research Abstract |
ハイリスクの妊婦にキシリトールを用いて介入し、う蝕原性菌の母子伝播予防効果について検討した。得られた結果は以下のとおりである。 1.介入前の妊婦の実態調査について (1)唾液中のMS数がハイリスクであった者は半数以上であった。 (2)「現在、歯科医院を受診中である」と答えた者は1割未満だった。 (3)喫煙習慣がMS菌数を増加させる可能性が示唆された。 (4)ハイリスクの妊婦は、特定の食品の摂取頻度が高かった。 (5)半数以上の妊婦が初産であった。第2子目以降の妊婦の方が初産の妊婦より有意にハイリスクであった。 2.キシリトールによる介入研究について (1)介入3か月後の対照群では7人に1人、Xyl群では2人に1人がローリスクであった。キシリトールを摂取すると、母親はローリスクに転じやすい。 (2)キシリトール摂取による副作用(下痢等)は、ほとんど生じなかった。 (3)母親が妊娠期からキシリトールガムを摂取すると、子が9か月時以降にMS菌を保有する割合は、対照群よりも有意に低かった。 以上の結果から、う蝕原性菌の母子伝播を予防するために、妊娠中から母親がキシリトールを摂取することは、primary-primary preventionの一方法として有効であることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)