21世紀能力を形成する「思考スキル」の向上を意図した学習教材の開発
Project/Area Number |
15H00075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
安谷 元伸 滋賀大学, 教育学部附属中学校, 講師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 情報スキル / キュレーション / 思考ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「21世紀型能力」を形成する資質・能力のひとつである「情報スキル」に着目し、その中でも、収集した情報を整理して分析・考察を加え、学習活動に関連付ける力を「キュレーション」として定義して、その能力を生徒に育成、定着させる学習展開及び、教材の開発を行った。 身の回りにある情報を整理して分析し、考察を加え、関連付ける能力は、多様な学習場面で求められる能力であるため、主体的な学びを進める基礎力である。即ち、入手した情報を関連付けたことで新しい付加価値を生み出す「キュレーション」の能力を生徒が高めることができれば、「情報スキル」を学習に活用する場面が増加し、主体的な学習の充実につながることが期待できる。「キュレーション」は、主として博物館や図書館を中心に用いられてきた言葉だが、小型情報端末の著しい浸透によって日常的に大量の情報が得られる状況を鑑みれば、学校教育でも「キュレーション」に着目する意義があると考えた。そのため、「キュレーション」の能力の育成を意図した学習を成立させる「思考ツール」の開発、学習内容と展開の研究を進めた。 「キュレーション」を主とした学習に関する先行実践や研究は少ないものの、情報を整理、分析するために活用する「思考ツール」を用いた学習実践が様々な校種で取り組まれており、それらの成果見知を土台にして「情報整理・意味づけ用ツール(仮)」(別称・お伽噺ツール)を開発した。このツールを用いることで、生徒の学習における「キュレーション」の活動を可視化し、相互交流する学習展開を構築した。 開発した教材や学習展開により、個人学習やグループ学習で付加情報や創造的な発想が増加し、協働作業で意見交流の充実によってアクティブ・ラーニングが活発化した。これらの実践の内容は学会で発表し、成果は大学紀要で報告した。また、成果や課題は、校内の研究会を通して教員間で交流、共有できたため今後の協働学習などで更に発展、活用さることも期待できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)