Outline of Annual Research Achievements |
Ⅰ, 研究目的 一般的な星座板を小学生に使用方法を指導するのは難しい。理由は、星座板を見る子どもの視野は、約20~30度であるが、星座板はその視野の中に180度の天空を表している。子ども達はそれを180度に広げて想像する必要がある。この研究は、小学生にとって、立体感、広範囲に見える星座板の開発である。 Ⅱ, 研究方法 1, 1点の穴から広い世界が広がる万華鏡の構造の活用。 ・万華鏡の長さは20cm が丁度良い。人間の眼のレンズの焦点距離からである。昨今の万華鏡の構造は千差万別で、1度現れた景色は2度と現れない物もある。しかし、万華鏡は内蔵の鏡で1つの模様を反射していくつもに増幅するもので、星座板の様に元の景色を変わらずに角度を変えて見るのには適切で無い。 2, 広い視野を得るために、魚眼レンズを活用。 ・ドアの覗き穴や携帯電話に使われる接近してみるタイプの魚眼レンズは、小さくて立体星座板自体の大きさ全体を小さくできるが、レンズに眼を接して使用しなければならない。魚眼レンズに写す背景の天球は、地軸と同じ36度傾けなければならないので、天球を表すプラスチック半球が顔面に当たる。顔面に当たらない様に魚眼レンズにカメラ用を使用し、接眼レンズに45mm焦点距離100mmを使用して、レンズと覗く所の分離に成功。ただし、機構全体は大きくなった。 ・星座は、プラスチック天球に大きさの違った穴を明けることにより表現。 Ⅲ, 研究成果 ・覗くと視野の広がる星座板の開発に成功したが、使い勝手等を考えると、まだ実用に堪える物ではない。今後、改良を深めて行きたい。実用新案を申請する時は、別途報告する。
|