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IgGが関与する新たなアナフィラキシー・ショック抑制機構の解明

Research Project

Project/Area Number 15H00613
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 臨床医学
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

川越 政美  秋田大学, 大学院医学系研究科, 技術職員

Project Period (FY) 2015
Project Status Completed (Fiscal Year 2015)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsアナフィラキシー / 免疫ストレス / アダプトゲン
Outline of Annual Research Achievements

研究目的 : 従来からアナフィラキシーは、食物や薬物(ペニシリン)、蜂毒などのアレルゲンが「IgE抗体」に結合して、それにより活性化した肥満細胞からヒスタミンが分泌されることで引き起こされると考えられてきた。しかし、IgEや肥満細胞がない動物でもアナフィラキシーが起こることから、まったく別の仕組みがあるのではと予想された。これまでの研究で、従来のIgEが関与するアナフィラキシー発症機構とは全く別にIgG因子が主役を演じる新たな発症機構を発見した。この発症機構ではIgGのFc領域のシアル酸を未知の脂溶性因子により除去することにより、アナフィラキシーに対する抑制作用が認められた。本研究では、アナフィラキシーを阻止する脂溶性因子を特定し、IgG抗原特有なアレルギーの発症を抑制する機構を解明する。
研究方法 : ①マウス免疫モデルの血清を用い、IgG1を精製して、そのFc領域の糖鎖構造を解析する。②マウス免疫モデルの血清を用い、脂溶性因子を精製して、その構造を解析する。
研究成果 : マウスにOVAを繰り返し免疫し、血清を採取して脂溶性因子の精製と解析を行った。血清をクロロホルム/メタノールで抽出し、DEAEカラムクロマトグラフィーにより分画した。250mM NaCl溶出画分にアナフィラキシー抑制効果の最も高い因子が溶出していることが明らかになった。この画分についてレクチンを使ってELISA分析したところ、脂溶性因子を含む画分は糖鎖付加していること、さらに、繰り返し免疫をする前のマウスの血清から精製した画分と比較すると、フコシル化した糖鎖に反応するAALレクチンへの反応性が低下していることがわかった。このことから繰り返し免疫前の脂溶性画分はフコシル化した糖鎖を含んでいて、繰り返し免疫をするとその糖鎖構造が変化すると考えられた。また、限外濾過膜を使って脂溶性因子の分子サイズを分析したところ、見かけの分子量は30kDa以上であることから、脂溶性因子は脂質がミセル構造をとっている可能性が考えられた。

Report

(1 results)
  • 2015 Annual Research Report

URL: 

Published: 2015-04-16   Modified: 2016-12-27  

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