全血凝固能検査法を用いた大量出血時の不足血液成分の同定と輸血アルゴリズムの作成
Project/Area Number |
15H00634
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
花田 大輔 旭川医科大学, 大学病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ROTEM / 全血凝固能 / 大量出血 |
Outline of Annual Research Achievements |
Rotational thromboelastometryを原理とした全血凝固能検査機器であるROTEMは大量出血症例などで凝固能を迅速に評価することが可能であり、適切な輸血療法の判断に応用できると考えられている。しかし、ROTEMの検査項目の各パラメータにおいて日本人の基準値は報告されていない。そこで本研究ではROTEMの検査項目であるINTEM (内因性凝固)、EXTEM (外因性凝固)、FIBTEM (フィブリノゲン)の各パラメータの日本人の基準値を設定することを目的とした。 対象は研究内容に参加同意が取れた健常人とした。方法はクエン酸ナトリウム採血管に採血を行い、ROTEMを用いてINTEM、EXTEM、FIBTEMの検査を行った。基準値設定パラメータはINTEM、EXTEM、FIBTEMのCoagulation Time ; CT、Clot Formation Time ; CFT、測定開始10分後のClot Firmness ; A10、Maximum Clot Firmness ; MCF、alpha ; αとした。各基準値はパラメトリック法により各測定値の95%信頼区間から求めた。また、Mann-Whitney U検定を用いて各パラメータの検査結果の性差を検討した。 参加健常人は男性30人、女性21人の合計51人(23~68歳、38. 0±12.4歳)。INTEMはCT : 145-220sec (median 178 sec)、CFT : 49-102sec (median 71 sec)、A10 : 47-62mm (median 54 mm)、MCF : 47-62mm (median 59mm)、α : 70-80°(median 76°)であった。EXTEMはCT : 41-82se(median 66 sec)、CFT : 47-119 sec (median 81 sec)、A10 : 45-65 mm (median 55 mm)、MCF : 52-70mm (median 62mm)、α67-80°(median 73°)であった。FIBTEMはCT : 36-77sec(median 58 sec)、A10 : 7-17mm (median 11mm)、MCF 7-17mm (median 11 mm)であった。また、すべてのパラメータの検査結果において、性差は認められなかった。大量出血症例などで全血凝固能測定を行い、今回設定した各基準値をもとに不足する血液成分の同定と対応した血液製剤の適切な輸血療法の判断に活用したい。また、全血凝固能の人種差、民族差を検討する基盤となるデータとしても活用したい。
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Report
(1 results)
Research Products
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