Project/Area Number |
15H00677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
境界医学・社会医学・看護学等
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
星山 良樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 採血待ち時間 / 採血室稼働情報 / 採血室運用 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的と内容】医療施設における患者の待ち時間の長さは医療施設全般の共通問題であり、本院においても採血待ち時間は課題となっている。本課題に対し、業務時間の変更や単なる人員増員は有効であるがそれらの対応が困難な施設が多い。採血待ち時間を無くすことは困難であるので待ち時間を30~60分程度に管理し、20分以下が全体の75%以上になることが運営上の目標である。現状の採血室運用情報となる各採血者の処理時間、採血患者の出現パターンを解析が必要となる。そこから採血待ち時間に影響を与える混雑の発生タイミング(曜日、時間)を分析しデータに基づき混雑状況を未然に防ぐタイミングで人員を配置することが待ち時間の短縮に有効と考えられ、実際の採血稼働状況を解析し、効率的な人員の配置を構築し安定した採血業務体制の確立することが本研究の目的である。 【研究実績と意義・重要性】本研究により、今年度の本院採血室患者が一日平均約450名であるが、曜日別では平均数に約90名の差があること、患者出現パターンが午前中に集中し(当日予約分の約90%)、特に開始直後の8~9時では当日予約分の約35%が集中している特徴が確認できた。また患者出現パターンは曜日別で8~10時の間で差がみられ、8時台集中型、10時台集中型が確認できた。8時集中型に対しては1時間の人員増員で一定水準の効果が認められたが、一定の患者数を超えると待ち患者の積み残しによる待ち時間の延長を確認された。これに対しては患者の分散(予約曜日、時間)などの各診療科の協力が不可欠である。10時台集中型に関しては、現状の人員配置の見直しにより改善が見込まれ分析により判明した。採血室稼働状況を管理するには、安定した採血稼働情報を得ることが難しく通年でデータを集積が必要であり、施設ごとで採血室稼働情報を解析しそれに基づき適切な採血室を構築することが重要である。
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