アリストテレス以来の謎:「彩雪」をもたらす緑藻の全地球規模での種多様性解明
Project/Area Number |
15H06148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松崎 令 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (30755921)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 種分類 / 氷雪藻 / 雪氷藻 / クロロモナス |
Outline of Annual Research Achievements |
富山県の室堂ターミナル (立山)、および青森県の東北大学植物園八甲田山分園 (八甲田) 周辺で、氷雪性緑藻類の野外サンプルを採集した。得られた野外サンプルのうち、接合子と考えられる不動性の細胞について、核 18S ribosomal RNA と葉緑体 rbcL 遺伝子の塩基配列データを決定し、分子系統解析を実施した。その結果、立山から得られた球形の野外サンプルは、氷雪性緑藻類のシストとして報告された、アルプス産の野外サンプルと近縁だった。また、八甲田で採集された球形と卵形の2種類の野外サンプルは、どちらも微細緑藻クロロモナス (Chloromonas) の未知の系統であることが示唆された。しかしながら、現時点ではこれらの野外サンプルを発芽させて栄養細胞を得ることには成功しておらず、また、同一種と考えられるほど近縁な栄養細胞の培養株もみつかっていないため、これらの野外サンプルの種の実体解明には至っていない。 一方、海外の氷雪性緑藻類の種多様性を調べるために、ドイツのフラウンホーファー研究機構が保有する微細藻類培養株保存施設から、北極域または南極域で採集された氷雪性緑藻類3属 (Chloromonas, Coenochloris, Ploeotila) の未同定培養株を購入した。現在は培養条件を検討しており、今後、電子顕微鏡レベルの詳細な比較形態観察と分子系統を実施し、種レベルの分類学的研究を行う予定である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Taxonomic Study of <i>Pyrobotrys</i> (Spondylomoraceae, Chlorophyceae) Based on Comparative Morphological and Molecular Analyses of Culture Strains Established Using Novel Methods2015
Author(s)
Sugasawa, M., Matsuzaki, R., Kawafune, K., Takahashi, T., Kawachi, M., Krienitz, L. and Nozaki, H.
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Journal Title
CYTOLOGIA
Volume: 80
Issue: 4
Pages: 513-524
DOI
NAID
ISSN
0011-4545, 1348-7019
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Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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