Project/Area Number |
15H06157
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
室 龍之介 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80761262)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 胸腺上皮細胞 / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
胸腺はT細胞系列に属する細胞が分化する一次リンパ機関の一つである。胸腺上皮細胞は胸腺髄質上皮細胞(mTEC)と胸腺皮質上皮細胞から構成されるが、いずれも未熟胸腺上皮共通前駆細胞(imTEC)から分化する。これまでにmTECやcTECについて、その生理学的重要性が解明されてきたが、imTECが果たすT細胞分化への役割は理解されていない。本研究では、imTECに発現される転写因子群を同定し、imTECによるT細胞分化制御機構の解明を目的とした。 胸腺上皮細胞からimTECを含む集団とmTEC、cTECにおける遺伝子発現を比較した結果、Tead2、Hmga2、 Zfp57、Ndn、Peg3がimTECに高発現する転写因子または転写制御因子であることが明らかとなった。より詳細に遺伝子発現を解析したところ、imTECにおいてHmga2、Ndn、Peg3が特に高発現していたため、これらの遺伝子についてCRISPER/Cas9法を用いて欠損マウスを作製し、胸腺上皮細胞およびT細胞系列細胞の分化について解析を行った。Ndn欠損マウスとHmga2欠損マウスについては胸腺上皮細胞の分化やT細胞系列に目立った変化は認められなかった。Peg3欠損マウスを解析した結果、胸腺上皮細胞の分化やαβT細胞の分化に変化は認められなかった。しかし、γδT細胞の亜集団であるVγ6陽性細胞が減少する傾向にあり、さらにIL-17産生型γδT細胞を含むCD44hi CD27loの集団も減少することがわかった。よってPeg3がimTECの遺伝子発現を制御することでVγ6陽性のIL-17産生型γδT細胞の分化を制御している可能性が示唆された。Peg3がimTECにおいて制御する遺伝子群を同定し、どのようなメカニズムによってVγ6の分化を制御しているのかを解明し、imTECの遺伝子発現ネットワーク解析が必要である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)