iPS細胞由来の歯根膜幹細胞を用いた歯根膜組織の再生
Project/Area Number |
15H06486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
濱野 さゆり 九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (40757978)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 歯根膜幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は拒絶反応のリスクの少ないiPS細胞を用いて歯根膜組織再生に応用できる十分な数の歯根膜幹細胞を獲得するため、ヒトiPS細胞をNC細胞へと分化させ、次にその細胞を用いて歯根膜幹細胞様細胞に分化誘導することを試みた。NC細胞を得るために、Leeら (Lee G et al. Nat Protoc., 2010) が樹立した方法に基づいて培養を行い、その細胞の中からNC細胞のマーカーの一つであるp75NTRを発現する細胞を抽出し、この細胞をNC細胞様細胞 (iPS-NC細胞) とした。次に申請者は、このiPS-NC細胞をHPDLCの細胞外マトリックス上にて培養した (iPS-NC-PDL細胞)。その結果、未処理のiPS-NC細胞と比較して歯根膜関連分子の遺伝子発現が有意に高いことが判明した。さらに、この細胞は間葉系幹細胞マーカーであるCD29、CD90およびCD146陽性細胞を多数含んでおり、また骨芽細胞および脂肪細胞様細胞への分化能を持つことから、このiPS-NC-PDL細胞は歯根膜幹細胞の特徴を有する細胞であることを示唆する結果が得られた。 またこの細胞を用いた歯根膜組織の再生を具現化することを目的として、歯周組織傷害モデルの実験系の確立を行った。予備実験としてiPS細胞を用いて歯周組織の再生能については検討を行っており、今後はこの歯周組織傷害部位に足場材(GF)のみ、GF+iPS細胞、GF+iPS-NC-PDL細胞をそれぞれ移植し、これらの歯周組織再生能について比較検討する予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)