熱的活動の前駆的現象に着目した氷衛星熱進化史の新展開:衛星系共進化の理解へ
Project/Area Number |
15J02620
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
平田 直之 神戸大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 氷衛星 / 土星 / クレーター |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画書にある後半部分(ディオーネのDark TerrainとWispy structuresの年代比較に関するカラー比・地形解析)に取り組んでいた。前年度、基礎部分として衛星の地理情報データ解析のための技術的手法・画像データの収集・解析が概ね完了していたのに続いて、今年度は、Dione表面に認められるWispy構造の斜面上のDark terrain堆積物の定量的な調査をおこなった。より具体的に述べると、土星衛星DioneにはWispy構造と呼ばれる正断層帯が存在している。このWispy近辺にはDark material と呼ばれる暗い堆積物が降り積もっている。前年度において、このうちDark materialの年代が1-50Maであることがレイクレーターの研究から明らかにできている。本年度はまずWispy構造がDark terrain堆積物によって汚染されているか否かについて調査を行う予定であった。当初の予定では、カラー比・スペクトル調査を行うことで、汚染の強さの定量的な評価ができると考えていた。しかし、地形データの解析にあたっては精度面で難点があることがわかった。一方で、これと並行して、クレーターの切った切られたの関係に基づく年代測定法を用いた、Wispy構造の年代制約にも取り組んでいた。この方法は、衝突クレーターは衝突地点とその周囲を破壊してしまうことに着目した手法である。もし正断層帯が出来た後にクレーターが生じた場合、そのクレーター近傍では正断層斜面が損傷を受けているはずである。逆の場合、クレーターは損傷を受けていない正断層帯によって切られているはずである。この解析は、かなり順調に推移し、すでに論文としてまとめ、査読付き国際誌において受理された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)