Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
この20年で、ヒトやマウスの大規模なゲノム解析が進み、タンパク質をコードしない非コードRNA (non-coding RNA, ncRNA)の存在が明らかとなった。この中でも核内に存在する200塩基以上の長さをもつ核内長鎖非コードRNA (long ncRNA, lncRNA)が、がんなどの疾患や感染応答に関与すること、遺伝子発現制御に直接関与していることなどが明らかとなりつつある。長鎖非コードRNAは様々なタンパク質と相互作用することで、複雑なゲノム情報発現ネットワークを形成すると考えられる。このように、長鎖非コードRNAの存在・機能については理解が進んでいる。これらの多くが、転写制御によってRNA量を説明されているが、RNAは転写と分解のバランスによって量が規定されているとかんがえられる。しかしながら、これらRNAがどのように壊されているのか、分解の制御機構については、これまでほぼ明らかにされていなかった。 本研究では、細菌感染症に対する免疫応答における長鎖非コードRNAの分解制御機構を解明することが目的である。本研究遂行により、サルモネラ感染によって核内RNA分解が抑制され、核内非コードRNAが蓄積していること、核内RNA分解因子の一部が消失することで分解が抑制されていること、蓄積した核内非コードRNAは下流の遺伝子発現を制御し、サルモネラ感染に対して抵抗する働きを有することを見出した。申請者は、本年度、本研究課題の一部の研究結果について、論文としてまとめ、EMBO Journalにアクセプトされた。
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