失敗への挽回から見る文化課題の役割と文化特有の心理傾向への効果
Project/Area Number |
15J04887
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social psychology
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
富永 仁志 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2017: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 日米比較 / 文化心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,研究2のために昨年度に収集したデータを解析した.その結果,文化的自己観尺度で得られる独立的な自己観が,日本においては自己利益を最大化するような利己的な行動傾向と関係することがわかった.これは,先行研究において得られてきた,日本における独立的な振る舞いに関する知見と一致する.さらに,アメリカにおいては,同様の独立的自己観は全体の利益を抑制するような行動傾向と関係するという新たな知見が得られた.ここで得られた知見の生理学的妥当性を確認するために,脳波と自律神経系を同時計測する実験系を立ち上げた.この立ち上げに際しては,これまで多数の脳波測定を行ってきた熟練技術者の協力を仰ぎ,正確な測定を実施するためのトレーニングを実施した.これにより,参加者による主観的回答と行動データに加えて,生理指標も含めたより妥当な仮説検証が可能となった. この成果は,日本社会心理学会(平成29年10月),Society for Personality and Social Psychology(平成30年3月)にて発表され,今後につながる情報収集を行った.また,日本人間行動進化学会(平成29年12月)においても,より包括的な仮説検証のため,これらの行動傾向がそれぞれの文化で独自に獲得された進化的な可能性について情報収集した.また,この成果は,追加のデータ収集を行ったのちに,投稿論文としてまとめられ,国際ジャーナルに投稿する予定である.
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(9 results)
-
-
[Journal Article] Are common names becoming less common? The rise in uniqueness and individualism in Japan.2015
Author(s)
Ogihara, Y., Fujita, H., Tominaga, H., Ishigaki, S., Kashimoto, T., Takahashi, A., Toyohara, K., & Uchida, Y.
-
Journal Title
Frontiers in Psychology
Volume: 6
Pages: 1-14
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
-
-
-